中央協同組合学園校友会

交流のひろば

北海道立志会 第22期 会員懇親会

  1. 開催日時 平成27年10月19日(月)18:00~
  2. 開催場所 「KKRホテル札幌・地下1階 ブールデル」(札幌市北4条西5丁目)
  3. 出席会員 19名
    会員
    (写真後列左より)谷瞭(38期短9)、東原忠志(38期短9)、古矢攻(37期短8)、熊沢憲一(34期短5)、土田隆義(31期短2)、渡辺邦男(46期学2)、猪野毛明次(39期短10)、早川茂雄(38期短9)
    (写真中段左より)猪口洋次(35期短6)、上神田幸夫(39期短10)、山本忠幸(40期短11)、島村吉曜(36期通2)、岡部昌雄(31期短2)、佐藤次男(34期短5)
    (写真前列左より)高橋十二(35期通1)、八木一三(35期短6)、蒲原国雄(23期)、上田和雄(35期通1)、長尾隆(28期)

概要

  1. 開会を宣した後、故人となられた会員に黙祷を捧げ、ご冥福を祈念しました。
  2. 開会の前に集合写真を撮り、懇談会終了までに写真を配布することとしています。
  3. 会長挨拶

     『我々には温かい血が流れているが、昨今の安倍政権の政治の進め方は我々高齢者に対して本当に冷たい仕打ちの政策だと思いませんか。「下流老人」という言葉が独り歩きする程にある種の「階層」を生んで差別の危険性や高齢者の不安を煽っている生きづらい世の中になってきていることに今こそ声を上げ、行動して、シルバーパワーを見せつけるべき時だと思う。

     今朝の道新記事から、1つ目は、1面に「農産物PR 農家が負担」の見出しで森山農水大臣が10月18日のNHK番組で、農産物の生産者から負担金を徴収し、消費拡大や輸出促進のためのPR事業などに充てる、アメリカで導入されている「チェックオフ制度」の導入を検討する考えを表明した。

    「何を云っているんだ、馬鹿なことを云うな」と云いたい。何故なら「農協法改悪」する時の自民党や安倍政権の発言を思い出して下さい。なんと云ったか「今の農協組織(JA全中)は、生産者・農協の自由な活動を阻害している。農協組織(JA全中)は黒子に徹すべし」と発言していた。今回の農水大臣の発言は、もっての他、大きなお世話だ。国は農協組織の事業の黒子に徹して縁の下の力持ちになれと云いたい。

     2つ目は、4面に「農村を守り続けるには」の見出しでの論説委員室からの記事で理論経済学の第一人者である宇沢弘文さん(故人)の著書「社会的共通資本(岩波新書)」から、心に響く内容を紹介したい。宇沢さんは、TPPに反対する「TPPを考える国民会議」の代表世話人でもありました。

    「農業は人類の歴史と共にあり、自然の摂理に従って食物を生産する大切な機能を果たすと位置づけた。自然環境の保全にも役立つ農業と、効率性を重視する工業は明確に別個の物」と規定。グローバルな市場競争にさらされれば、「日本経済は、工業部門に特化して農業の比率は極端に低く、農村は事実上、消滅するという結果になりかねない」との危惧を示した。その上で、「1つの国が単に経済的な観点だけでなく、社会的、文化的な観点からも、安定的な発展を遂げるためには、農村の規模がある程度安定的な水準に維持されることが不可欠である」と指摘。

     3つ目は「TPP」問題です。農家の政府に対する不信は高まっている。TPP交渉では国会決議で「聖域」として守るとした重要5農産物で譲歩を重ねたからだ。農業への影響は広範囲かつ長期に及ぶ恐れもあり、離農の加速が懸念される。

     こんな中でJA全中などJAグループが10月15日開催した全国大会式典に安倍首相が出席、何故招待したのかわからない。農家の不安がある中で安倍首相は挨拶で、TPP交渉の大筋合意に関し「国益にかなう最善の結果を得ることができた」と成果を強調している。馬鹿なことを云うな、合意内容の詳細も公開していないのに、手前勝手に自画自賛しているのは言語道断で、それを評価するのは国民・農家であることを忘れていると云わざるを得ない。

     資料の【あとがき】は後程お目通しください。私の独断と偏見でまとめていますことをお許し下さい。懇談会の挨拶にはそぐわないことを申し上げましたが、本日は、懇談が主体ですので時間の許す限りご歓談願いたい』と挨拶をした。

  4. 報告事項は、佐藤幹事長より資料に基づき説明。

     資料の詳細は省きますが【1】会員動静【2】全国校友会情勢【3】活動経過【4】収支状況の報告をしました。

  5. 懇談会は熊沢副会長より「先輩がお元気でご出席されたことを嬉しく思う事。これからもお体に充分お気をつけられてお過ごし下さること、私ども後輩にご指導をいただく事をお願い致します」との開会挨拶で始まりました。
    1. 参加者代表挨拶と乾杯を蒲原先輩(23期)にお願いしました。
      「会長の挨拶には、万感の思いで全面的に賛意を示すものであります。農業団体に奉職して農協組織運動をしてきたので、「TPP」が北海道農業に及ぼす影響の厳しいことが予想され心配している。われわれは、協同組合運動を学んだ同志であり、これからも北海道立志会を盛り上げ、『絆』を深めることだと思います。立志会が『キズナ』をつなぐ拠り所として活動されることを期待します」との挨拶と乾杯の音頭をいただきました。
    2. 地方会員で初めて出席された東原忠志さん(38期:短9)より、スピーチをいただきました。 「卒業してJAきたそらち(旧一巳農協)に勤務して以来、現役時代は日程が合わなくて出席できなくて残念に思っていました。退職後、時間ができたことと、体を壊して札幌厚生病院に通院をしてから同期の仲間にも会いたくなったこともあります。これからは病気と気長に付き合って過ごそうと思っていますので、皆さんも元気で過ごされることを祈念します」
    3. 楽しいひとときはアッという間に過ぎ、中締めを上田先輩にお願いし「元気で再会することを祈念して」三本締めで見事に締めていただき、再開を期して散会いたしました。

(文責 ホームページ委員 八木一三)